津神神社・善宝寺 (佐渡百選25 東海岸の名所/津神島公園) 名所紹介 - 佐渡島のさどさんち

佐渡島 名所紹介

津神島公園 (つがみじまこうえん)/津神神社(つがみじんじゃ)/善宝寺(ぜんぽうじ)

南佐渡の東端、姫崎灯台から東海岸に沿って西南の方向、大川へ行くと、ちょっとした離れ小島があります。
小島は松の木の緑でこんもりと覆われ、真っ赤な橋が架けられていて、まるで日本画にあるような風景です。

小島へ向かう真っ赤な橋の手前に、海をみつめて真っ赤な頭巾に襟巻、 真っ白な着物をつけた「波除け地蔵」が立っています。
大川港は帆船時代に「北前船」の風待ち港として大変賑わいをみせ、 大シケから船を守ろうとして命を落とした大川の青年を悼んで「守り地蔵」として建立されたものだそうです。
赤と白の装束はいつも真新しく、大川集落の人々によって、今も大切に守られている様子が伺えます。

津神島へ渡る朱色の太鼓橋、そして海の紺碧と松の緑とが相まって、島の中に引きこまれそうな神秘的な雰囲気です。

太鼓橋を渡ると、鳥居の手前に「安産の松」、そして奥には狛犬に守られて「津神神社」が見えてきます。

津神神社には住吉三神 「底筒男命」「中筒男命」「表筒男命」が祀られています。
ここ大川集落の守護神としてはもちろん、本土交流の千石船の航海安全・商売繁盛の神として信仰され、 多くの人々の心の支えになっていました。

津神神社の裏手に廻ると、島の突端にあたる小高い岩の上には、ちょっと変わった外観をした建物があります。 「善宝寺」です。
寺という名前からは想像できない鐘楼のような風体が特徴です。 一階部分は海上安全・大漁祈願の竜神(竜王)を祀った善宝寺、二階部分は灯台の役割を果たしていたそうです。

この建物は当時の人々の私費で建てられた私設の灯台です。
夜間の明かりがないことに不便を感じていた廻船問屋が発起人となって寄付を募り建設されたとのこと。
まだ高価だった石油を使って明りを灯し、その費用は加賀・能登・大阪方面からの和船や、イカ釣り舟の人々で賄っていたそうです。
灯台と寺院のコラボレーション。当時の人々の逞しさを感じさせる素晴らしい建物ですね。

ねぇねぇ、いな兄〜
北前船ってなーに?

じゃあ、ひなた。
こっちで説明しようなー。

津神島公園の所在地図

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